録音の心構え

今日は自宅でBGMのレーディングをしていました。
BGMは30秒足らずのものなのですが、その録音を録るのに10テイク以上重ねてしまいました。
そして結局一番最初に録ったものを採用するということに。何回も録り直せばいいものが録れるというわけじゃないいい見本でした。

外部のレコーディングはディレクターとかプロデューサー、作曲家の人が良い悪いを出してくれるのですが、自宅で自分一人でレコーディングをしていて一番難しいのは、どこで自分にOKを出すかです。自分の中の理想の音の追求と、客観的に判断する耳のどちらも持っていなければいけません。

一つエピソードを。

僕がまだ仕事をしはじめでレコーディングになれてない頃、あるアルバムのレコーディングに参加しました。メジャー系アーティストのサポートで有名なピアニストの方が編曲しディレクションもされていたのですが、僕は新人という気合と緊張もあって、ディレクターとプロデューサーがOKを出しているのにも関わらず、納得のいくものを作ろうとこだわって何度も自分からリテイクをお願いしました。

レコーディングも半ばに差し掛かかったところ、休憩中にそのピアニストの方に
「自分の中には比較する対象があるのかもしれないけど、俺らがいいと言っているのだからその演奏はいいんだよ。それを否定するのは俺らにも失礼だ。」
ということを言われました。

この言葉は僕の中のレコーディングの一番の基礎になっています。常に客観的に演奏を聴く。なかなか難しいことですが。このことも含めて、その時代に仕事を通して教わったこと、経験したこと、失敗したことというのが僕が今やっている仕事の一つの基準になっています。

そんなことを思い出した一日でした。
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プロフィール

もとき

Author:もとき
11歳よりクラシックギター、13歳よりエレキギターを始める。クラシックギター
を木村恵一、 小川和隆に師事。また、師である10弦ギタリスト小川和隆の影
響を受け10弦ギターでの演奏を開始。ジャズギター、音楽理論を天野丘に
師事。
クラシックギターの奏法を軸に様々なジャンルのアーティストと共演し、
今までに数多くのレコーディングやライブに参加。

また作曲家、アレンジャーとして映画音楽、ゲーム等各方面に
曲を提供し、ジャンルにとらわれない幅広い活動を展開している。

ギター実演
岡本知高シングルNHKみんなのうた「空へ」
新妻聖子「MUSICAL MOMENTS」収録「Memoly」「 I'll Never Fall In Love Again」
伊藤咲子「伊藤咲子全曲集」収録「木枯らしの二人」
合田道人「合田道人全曲集」収録「門出の乾杯~わかれのグラス~」
マジカルハロウィン4挿入歌「上田敦美/Crossing Heart」
マジカルハロウィン5挿入歌 「久遠の絆 / Atsumi Ueda」「月の翼 / Sana」

監修・演奏・解説
「島村楽器株式会社クラシックギター教本」

作曲
中国映画「奔爱」オープニングテーマ※菊地圭介氏と共作
中国映画「海を超えた愛」楽曲制作
Winking Entertainment 「Heroine Anthem ZERO」BGM製作
FEEL THE NATURE -TAHITI BLUE-

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